休み方を考えたことがなかった僕が、『世界の一流は休日に何をしているのか』を読んで変わったこと

本から学ぶ、暮らしのヒント

世界の一流は休日に何をしているのか?

──「休み方を考えたことがなかった」僕が、この本で気づいたこと


🕊️ 序章|僕がこの本を手に取った理由

これまで僕は、いわゆるブラック企業で働いていました。
休みの日でも電話が鳴り、突然の出勤があったり、
休日というより「仕事がない日」くらいの感覚でした。

休みをどう使うかなんて、考えたこともありません。
休みは“もらうもの”であって、“設計するもの”ではなかったんです。
疲れを取るだけで精一杯で、次の日の仕事に備えるために寝て終わる。
そんな毎日が当たり前でした。

その後、転職をして今の職場に移り、
初めて完全週休二日・定時上がりという環境を手にしました。
時間にも心にも余裕ができて、ようやく「自分の時間」というものが生まれたんです。

けれど、最初のうちはどう過ごせばいいのか分かりませんでした。
休みはあるのに、なぜか時間を持て余す。
SNSをなんとなく見たり、動画を見続けたりして、
一日があっという間に終わっていく。

「せっかく休めるようになったのに、これでいいのかな?」
そんな疑問を抱えていたとき、書店で目に入ったのが

『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(越川慎司 著)

というタイトルでした。

正直、最初は少し構えていました。
“世界の一流”なんて、まるで別世界の話のように思えたからです。
でも、ページを開いてみると、そこに書かれていたのは
「仕事を極めるための休日」ではなく、
「心と脳を休め、自分を整えるための休日」の話でした。

そのとき初めて、

「休み方にも、考え方があるんだ」
と気づきました。


📖 第1章|「世界の一流」は誰のこと? 本書の前提を整理する

まず最初に感じたのは、
この本でいう“世界の一流”とは、
主にマイクロソフトなど外資系企業の幹部層やエリート層を指しているということです。

つまり、完全週休二日制・有給がとれる・労働時間がコントロールできる。
そういった「時間の自由度が高い働き方」を前提としています。

イーロン・マスクやスティーブ・ジョブズなどの名前も出てきますが、
それは象徴的な存在として登場しているだけで、
本の中心は**IT職や知的労働者の“休日の使い方”**なんです。

だからこそ、この本は万人に当てはまる内容ではないと感じました。
屋外で体を動かす仕事や、
現場中心の仕事をしている人には、
少し実感しにくい部分もあるかもしれません。

でも僕は、むしろそこにリアリティを感じました。
著者が「全員が同じ休日を過ごすべき」と言っているわけではなく、

「自分にとっての回復とは何かを見つけること」
を提案しているように思えたからです。

🌿 第2章|読んで気づいたことと、新しい発見

読み進めるうちに驚いたのは、
本書の提案する週末のリズムが、僕の今の生活リズムと近かったことです。

金曜の夜に翌週の予定を軽く立て、
土曜日は少しアクティブに動き、
日曜日は静かに整える。

──この流れは、意識していたわけではありませんが、
自分でも自然とそうしていることが多かった。
だからこそ、すっと腑に落ちたんです。

ただ、本書を読んで新しく印象に残ったのは、
この週末のリズムを**「月曜のために設計する」**という発想でした。
つまり、週末を“終わり”ではなく“次の週の始まり”としてとらえる考え方です。

この視点は僕にはなかった。
「休日=自由に過ごす時間」だと思っていたけれど、
本書を読んでからは、

「休日=自分を整える時間」
という意識に変わりました。

そしてもうひとつ、本書を通して感じたのは、

「休むとは、何もしないことではなく、心をリセットすること」
というメッセージでした。

IT業界やデスクワークのように、
体は動かしていなくても“頭が疲れている”仕事では、
ただ寝るだけでは回復しません。
大切なのは「脳を休める」「心を静める」こと。
そのための時間を“意識して取る”ことです。

この考え方に触れてから、
僕の休日の使い方は少しずつ変わっていきました。
散歩をしたり、美術館に行ったり、
静かな音楽を聴きながら頭を空っぽにする時間をつくる。

そして、それだけでなく、
これまでよりも積極的に外へ出るようになったんです。

たとえば、以前から行っていた美術館やハイキングも、
「たまに行く」から「定期的に行く」に変わりました。
しかも、同じ場所ではなく行ったことのない場所を選んで足を運ぶようになった。
新しい展示や新しい道を歩くことで、
日常の思考が自然とほどけていく感覚がありました。

さらに、本書を読んだのをきっかけに、
これまでほとんど触れてこなかったオペラやクラシックの公演にも行くようになりました。
最初は少し緊張もしましたが、
静かなホールで音に身をゆだねていると、
心がすっと静まり返る瞬間がある。

それはまさに、“脳と心を休める”という本のメッセージを、
体験として理解できた時間でした。

休日に外へ出て新しい刺激に触れることは、
僕にとって「自分を再起動する時間」になったのかもしれません。

🎨 第3章|休日の過ごし方が変わると、心のリズムも変わった

この本を読んでから、僕の休日の過ごし方は明確に変わりました。

以前は、休みの日になると「とりあえず寝よう」「何か観よう」といった、
その場の気分に任せた過ごし方でした。
それはそれで悪くはないのですが、
結果として“休んだ感じ”が残らないまま一日が終わることが多かったんです。

けれど本書を読んでからは、
「どう過ごすか」を軽くでも意識してから週末を迎えるようになりました。

たとえば金曜の夜に、
翌日の行き先や読みたい本を決めておく。
そうするだけで、土曜の朝がまったく違う。
目的があることで、気持ちがすっと切り替わるんです。


☀️ 土曜日は「刺激を取りに行く日」

本書にある“教養を育てる休日”という言葉が印象に残りました。
それ以来、土曜はできるだけ外に出て、何か新しい刺激に触れるようにしています。

  • 美術館で静かな展示を観る
  • オペラやクラシックの公演に行く
  • 行ったことのない街を歩いてみる
  • 山に登ったり、長距離ハイキングで自然に身を置く

以前なら「休日に疲れることは避けたい」と思っていましたが、
不思議なことに、こうした“少し体を動かす時間”が
むしろ心の回復につながっているのを感じます。

疲れるどころか、
歩いている間に思考が整理されたり、
音楽を聴きながら心が穏やかになっていく。

「休む」と「動く」は、対立するものではない。
どちらも、自分を整えるための方法なんだと思うようになりました。


🌙 日曜日は「整える日」

一方で、日曜は無理をしないようにしています。
部屋を掃除して整えたり、カフェで本を読んだり、
静かに時間を使う。

特に、日曜の午後から夜にかけてはスマホをあまり見ないようにして、
頭の中をいったん“リセット”する時間をとるようにしています。
この小さな習慣が、月曜の朝の心の軽さに直結している気がします。

昔は、日曜の夜になると「明日からまた仕事か…」と気持ちが沈んでいました。
でも今は、

「明日からの一週間をどう過ごそうか」
と自然に考えられるようになりました。

それは、休日が単なる“休み”ではなく、
自分を再起動する時間になったからだと思います。


🌸 第4章|「世界の一流」でなくても、学べることはある

僕はビル・ゲイツでもスティーブ・ジョブズでもありません。
マイクロソフトのような世界的企業で働いているわけでもないし、
休日を“仕事の成果を上げるため”に使おうとも思っていません。

でも、この本を読んで感じたのは、

「休日をどう使うかで、人生の質は変わる」
ということでした。

本書の提案は確かに、外資系やIT企業のホワイトカラー層に向いています。
けれど、「自分の心と体をどう整えるか」という考え方そのものは、
どんな職業の人にも応用できるはずです。

重要なのは、
“休日の過ごし方を他人任せにしない”という意識です。
ゴロゴロしてもいい。
一日中スマホを見ていてもいい。
でも、その過ごし方を「自分で選んでいる」ことが大切だと思います。

“意図して休む”というだけで、休日の質は変わる。

本書は、そんな小さな気づきを僕にくれました。


💭 終章|休日を考えること自体が、もうひとつの「休み方」

僕にとって休日は、
「自分を取り戻す時間」であり「自分を広げる時間」になりました。

美術館で静けさに包まれる時間も、
登山で汗をかく時間も、
クラシックの音に心を委ねる時間も、
すべてが“自分を整える行為”になっています。

この本をきっかけに、
僕は「休み=止まること」ではなく、
「休み=自分と向き合うこと」だと感じるようになりました。

そして、この記事を読んでいるあなたにも、
一度だけでいいので、
自分の“休日の使い方”を考えてみてほしいと思います。

家で一日ゴロゴロするのもいい。
スマホを見て過ごすのもいい。
でも、「自分はこう過ごしたい」と意識して選ぶだけで、
その休日は少し違って見えるはずです。

休日をどう過ごすかを考えること。
それ自体が、心を整えるもうひとつの「休み方」なのかもしれません。


🪞 まとめ

  • 『世界の一流は「休日」に何をしているのか』は、“脳と心を休める”という視点を教えてくれる本
  • 対象は主にIT・オフィスワーク層だが、考え方はすべての人に応用できる
  • 僕自身、休日の行動を「整える」「挑戦する」方向へ変えた
  • “意図して休む”ことで、月曜の朝が軽くなった
  • 一流でなくても、**「自分の休日を考えること」**には確かな価値がある

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